計算方法
計算方法
数式・精度・限界をひとつの場所に
Babymetric の全ての計算は、公開された医学的数式とガイドラインをそのまま実装しています。外部 API 呼び出しはなく、計算はすべて利用者のブラウザ内で行われ、入力値はいかなるサーバーにも送信されません。各計算機の数式・精度・限界は以下にまとめます。
出産予定日(Naegele の法則)
出産予定日 = LMP + 280日(= LMP − 3か月 + 7日)
平均妊娠期間 280 日に基づく 19 世紀からの標準的な算出式。28 日周期と、排卵が最終月経開始から 14 日後であることを前提とします。実際の出産が予定日当日に起こる割合は約 5%、±1 週以内が約 65%、±2 週以内が約 90% です。周期が異なる方や体外受精では、産婦人科の超音波計測(特に妊娠初期の CRL)の方が正確です。
排卵日・妊娠可能期間
排卵日 = 次回月経開始予定日 − 14日;妊娠可能期間 = 排卵日 −5日 〜 +1日
黄体期(luteal phase)が大半の方で 14 日前後で安定するという観察に基づきます。精子の生存期間(最大 5 日)と卵子の生存期間(約 24 時間)を合わせ、妊娠可能期間を 6 日間の窓として推定します。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など排卵が不規則な場合は精度が下がります。
胎児体重(Hadlock-4)
log10(EFW) = 1.3596 − 0.00386·AC·FL + 0.0064·HC + 0.00061·BPD·AC + 0.0424·AC + 0.174·FL
Hadlock 1985 の 4 パラメータ回帰式。入力は児頭周囲径(HC)、児頭大横径(BPD)、腹部周囲径(AC)、大腿骨長(FL)。平均誤差は概ね ±10%。超音波計測自体に誤差があるため、結果はあくまで推定値として扱います。
成長パーセンタイル(WHO Growth Standards)
Z = (X − M) / SD → 累積正規分布 → パーセンタイル
0〜5 歳乳幼児の身長・体重・頭囲を WHO Growth Standards (2006) の LMS 変換表で Z スコアに変換し、累積正規分布でパーセンタイルへ変換します。母集団平均と標準偏差は性別・月齢別に適用します。5 歳以上は国別に分岐(CDC=米、韓国小児科学会=韓、厚生労働省=日)。
hCG ダブリングタイム
T(double) = (t2 − t1) · ln(2) / ln(hCG2 / hCG1)
2 時点の hCG 濃度と時間差から、2 倍に増加するのに要する時間を推定します。妊娠初期(4〜6 週)の正常範囲は 48〜72 時間。1 週以上の時間差や異常パターン(子宮外妊娠・流産の危険)を識別する用途に使いますが、単独での診断は難しく、超音波の併用が必須です。
妊娠中の体重増加(IOM/NAM 2009)
BMI カテゴリー → 推奨される総増加範囲(単胎・双胎で分離)
妊娠前 BMI で単胎の 4 区分(低体重・標準・過体重・肥満)ごとに推奨される総増加量を提示します(IOM/NAM 2009、ACOG 採用)。第 1 三半期の総増加量は 0.5〜2 kg、第 2〜3 三半期は標準 BMI 基準で週 0.35〜0.5 kg のペースとしてモデル化。双胎は別表を適用し、低体重 BMI 双胎はデータ不足のため標準 BMI の値で代替します。
共通の限界と免責
すべての数式は 集団平均 に基づく推定です。個人の医学的判断には、家族歴・生活習慣・併存疾患・超音波の直接計測値・服薬状況など、追加で重みづけが必要な要素が含まれます。本サイトは診断・治療のための医療機器ではなく、すべての結果は 参考用の推定値 です。実際の医学的判断は必ず産婦人科・小児科・内科の診察を通して行ってください。